アルヴァ・アアルトの生誕120周年にあたる本年、2018年9月から2019年にかけて日本巡回する回顧展「アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然」、今は名古屋市美術館で開催中です。

北欧・フィンランドが生んだ建築家アルヴァ・アアルト(1898‒1976)は、木やレンガなどの素材を生かし、周囲の自然環境との調和を図る建築で知られ、フィンランドのみならず世界的に評価を得ています。

アアルトはデザイナーとしての手腕も発揮し、ドアの取っ手から家具、照明器具、ガラス器など、人が生活したり仕事したりする空間の隅々まで、ディテールにも拘ってデザインしました。レストラン・サヴォイのためにデザインした《サヴォイ・ベース》(1936年)は、フィンランドの湖の曲線をイメージさせるもので、現在においても親しまれていますね。

Small Clear Aalto Vase

stool 60(スツール60)も、北欧家具を象徴する名作椅子です。
その特徴は、柔らかな曲線を描く脚部。余計な金具を使わない特殊な加工技術で成形しています。今から80年前にデザインされたとは思えないほど、洗練されています。
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日本において、アルヴァ・アアルトの包括的な展覧会は20年ぶりとなるそうです。オリジナル図面、家具、照明器具、ガラス器、建築模型など約300点が紹介されています。名古屋は2/3まで。是非みなさんもご覧になられてはいかがでしょうか。

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